悪童日記

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亡命作家 アゴタ・クリストフ原作で
悪童日記のあと、ふたりの証拠、第三の嘘と続いて
3部作なんだそうである。

第二次世界大戦末期、双子の兄弟は母方のおばあさんの
農園に預けられることになる。

母との約束。
どんなことがあっても勉強を続けること。
父との約束。
毎日、日記を書くこと。
そういってノートを一冊くれた。

小さな町のそのまたはずれに住む祖母と母親は
なにやら訳わけありでずっと疎遠であり
あまり仲もよくない。

そこでの生活は過酷だ。
働かなければ食べさせてもらえない。
慣れない水汲みやら家畜の世話やら
寒くてきつくて それでも祖母から 町の人々から
理由もなく日々 殴られる毎日。

双子はそれをノートに記す。
本当のことだけを。
みたままを。

強くなければ生きていけない
体も精神もだ。
必ず迎えに来るといった母親は待っても待っても来ない。
頼れるのは自分のみだ。

だから二人は お互いを殴る。
拳骨で、ベルトで鼻血を出し倒れても。
痛みはいずれ慣れる。

精神を鍛える。
何をみても心動かされないように。
殺すことはなんでもないと思えるように。

可愛がっていた小鳥も殺す。
それでも心が揺れないように。

必要があれば神父をも脅す。

そして、世界は優しくないと知る。

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ひ弱な少年が、殴られても顔をあげ
自分たちに良くしてくれた人に恩を感じ
誰を切り捨て、何を守ろうとするか
変わっていく彼らが面白い。

隣にすむ、みつくちの万引き少女との友情とか
自分たちに良くしてくれた靴屋さんの仇討とか

最後、敵国の男と一緒になって子供まで作って
あなたたちの妹よという母親よりも
意地悪でケチで厳しい祖母でも
面倒見てくれた人についていこうとするところとか

母親と妹が爆弾の直撃で死んでも 心動かない冷めた目とか
父親にみせる憐みの心、でもそれを利用するしたたかさ。

祖母の最後を希望通りに叶えようとする律義さとか

強くなれ。強くなってなにがあっても生き抜くんだというその決心が
この映画の主軸なのかな?

この二人にとって一番つらいのは引き離されること。

最後はそれを自分たちの試練として科す。

一人は国境を越えて
一人はこの国にとどまり

お別れだ。元気で。

地雷で死んだ父を踏み台にして国境をこえる兄弟を見送り
踵を返して元来た道を戻る双子の片割れ。

たぶん、双子でいるより 一人づつになったほうが
生き残りやすいと思ったのかなぁ。

続編を知らないので
あくまで 悪童日記を読んでのみ思ったことですけど。

評価の高い小説なようで
映画も興味深く面白かったですが
どうも外国文学は苦手なので
たぶん、読まないと思われます。

だれか 読んだら感想を聞かせてもらえれば嬉しいです。
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Commented by ochyame-vulture at 2015-01-07 00:17
あけましてて おめでとう。。

 設定とか忘れてた。

  こちらも ヨロシク。。
by ne_sumiya | 2014-12-31 18:00 | 映画 | Trackback | Comments(1)

日記  映画のこと


by ne_sumiya
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